『そもそも問題を読めない!?』
大学入試共通テストまで、あと127日!
公立高校入試まで、あと179日!
第一回基礎学力テストまで、あと27日!
『つばさ』の生徒たちは、塾に来ればまず30分間の
国語読解時間からスタートします。
小学生は、辞書引きワーク。
中学生は、読解テキスト。
高校生は、古典テキスト。
全員に、本当は学年別の読解教材をさせたいとは思っていますが、
まずはその学年で必要なことに取り組んでいただいています。
そんな中、小学生の国語の問題の質問に答えていました。
「うん、ほなこの問題が分からんのやな?
まず、この問題音読してみてくれる?」
「はい。
傍線部の『〇〇なのか?』とありますが、このように質問したのはなぜだと思うかを書きなさい。」
「よっしゃ、ほなこの問題では、Aくんに何をしてほしいって質問してるか分かる?」
「う〜ん。。。分かりません。」
「えっ?何をしなさいってこの問題が言ってるか分からんってこと?」
「はい。」
「。。。なるほど、ほなこの問題分かるはずがないよな。」
じゅくちょーの読解力アップの具体的方法の1丁目1番地は、
「設問をよく読み、自分に何を答えなさいと問うているか、
その部分にチェックを入れてから答えを考えよう!」
というものがあります。
当たり前のようでいて、このことは当たり前ではありません。
入塾以来、毎回同じことを言い続けても、
チェックすら入れることができない子もいます。
生徒にとっては、問題や設問を読み
正確に問われていることを理解することの時点で
詰まってしまっていることもあるのです。
驚きではありませんか?
少しでも正確に問題を読めるようになるために、
具体的な「チェックを入れる」という指示を出しているのですが、
そのチェックを入れることすらもままらない子がほとんどなのです。
これは、成績上位の生徒でもそうです。
『つばさ』の中で、学年1番を取るような生徒であっても、
読解の課題は内容を理解するという高次なことよりも、
「問われていることにチェックを入れて正確に答える」
という当たり前中の当たり前のことでミスが出てしまっています。
問われていることを正確に理解する。
そして、その問われていることに
無駄なく正確に答えることができる。
もう、これができる時点で読解問題の半分以上は
解けているのと同様だと言えるほど、
課題山積の部分なのです。
さぁ、お子様たちはご家庭での親御さんからの
指示を正確に理解できているのでしょうか?
学校での授業の解説を、正確に理解できているのでしょうか?
書かれている文字での設問ですら、
その指示を無視して自分の考えてで答えを書いてしまうのですから
会話での指示や解説ではあまり理解できていないのかもしれませんね。
学力以前に。。。という部分が、
学習塾の悩みの種であるということも
少しご理解いただければ嬉しく感じます。
はてさて、どのように生徒たちの学力以前の部分を
伸ばしていけるのでしょうか?
頭を悩ませる毎日です。