『大学入試にも「情報化」が!?』
大学入試共通テストまで、あと130日!
公立高校入試まで、182日!
大学入試改革初年度となった、昨年度の共通テスト。
試行テストから比較すると、
まだまだ試行テストの内容ほど
「思考力・判断力・表現力」が
盛り込まれているわけではありません。
大学入試改革は、まだ始まったばかりなのです。
ご存知の通り、大学入試改革は数年間のスパンで
移行していく大改革となっています。
第一段階の区切りは、2024年度入試(2025年1月)。
この時の入試からは、「情報」と言う科目が追加されます。
加えて、従来の教科の編成も大規模に行われ、
特に社会科は4種類に分かれます。
大学入試センターがモデル問題を公表したので
その特徴と共に分類をご覧いただきましょう。
- 情報Ⅰ
・前半はIT関連の知識問題
・ネットワークやコンピュータなどそれなりに深い問題
・後半に数学の拡張版「情報処理パズル」問題
・信号機のプログラムや暗号など実用的性格が濃厚 - 公共
・ほぼ全ての設問にデータ読み取りが加わっている
・知識的要素は極めて希薄になっている - 歴史総合
・現行の問題に読解力や情報処理的な要求などを付加
・リード文が問いかけで始まり、探求する形で進む - 地理総合
・資料読み取り的要素が濃厚(これまで同様orそれ以上に)
・問題解決的要素が大きく加わる
このように、試験教科自体にも「情報」と言う教科が増え、
共通テスト全体にも「情報化」の動きがあります。
ここで言う「情報化」とは、
- 知識型 … 語句や解法などの知識を要求・知っていれば解ける問題型
- 情報型 … 情報処理が必須・特別な知識は不要な問題型
- 知識・情報型 … 知識も情報処理も求める問題型
を指します。
知識型は、例えるならクイズ。
知らなければ答えられない問題です。
情報型は、例えるならパズル。
条件下で、その場で思考しながら答える問題です。
時代は、知識偏重から情報処理へと舵を取り始めています。
従来型の詰め込み式の学習では、
時代に取り残されてしまうかも知れません。
新傾向問題に対応した、良質の問題演習を経ることで
柔軟な思考力を養う必要があるのです。
ですが、これは学習の場だけで身につくわけではありません。
アウトドアの中でもそうですし、部活動の中でもそうでしょう。
主体的に考え、「どうすればより良くなるのか?」を考える中で
培われていく思考回路とも言えるでしょう。
極論、「指示・命令・確認」型の教育では
養われない能力が入試において問われる時代になったと言うことです。
子どもたちの主体性を伸ばし、
大いに問いかけ対話をし、
試行錯誤の中で工夫をし、
協調学習の中で模索するという経験が
受験に生かされる時代とも言えるのです。
さぁ、学力新時代にあなたは取り残されていませんか?
※本日の記事は、教育開発株式会社のコラムを参考に書いた記事になります。