『尽くしてあげてるのに!?』
大学さ入試共通テストまで、あと178日!
公立高校入試まで、230日!
「こんなにもしてあげたのに!」
「これほど尽くしているのに!」
ドラマや小説、映画やマンガで頻繁に散見するこの言葉。
そのほとんどは、恩着せがましい親切であったりします。
こういう言葉をかけられると、
反射的に心の中でボソッと言いたくなります。
「頼んでもいないのに。。。」
人に優しくすること。
このこと自体はとても素晴らしいことです。
ですが、自分とは近しい人、
特に家族やとりわけ親から子に対して
恩着せがましい親切を行ってしまうことには
とても注意が必要です。
距離が近ければ近いほど、
親切を受けた人はその行為を
「当たり前のこと」だと誤認してしまう場合があるからです。
ひどい場合ですと、親切を与えられた側は
与えた側に強烈な依存を示すこともあります。
もっと言うならば、親切を与えた側も
その対象に対して異常なまでに依存してしまう場合もあるのです。
これは教務における指導にも言えることです。
生徒が求めていないにも関わらず、
こちら側が親切心で説明や解説を加えると、
嫌がり拒絶する生徒もいれば、
逆に常に説明や解説がなければ
ひどく文句を言う生徒も出てくることがあります。
主役は本人自身。
求めたときに必要最低限の後押しやサポートがあれば
あとは本人が自走していくことが理想なのです。
「〜なのに」
がついてしまうような親切心は、
相手のことよりも自分の満足のための行為となってしまうのでしょう。
このような配慮は、簡単なようでいて
非常に難しい出し引きの部分でもあります。
学習塾では、子どもたちという「ナマモノ」を扱います。
この扱いには、終わりのない職人のようなスキルが求められるのです。
最終的にはいつも、
人間に関わることが最も難しいことに
なるのですよね〜!
欲はなく
決して怒らず
いつも静かに笑っている
あらゆることを自分を勘定に入れずに
よく見聞きし 分かり そして忘れず
ほめられもせず 苦にもされず
そういうものに わたしはなりたい