『着眼点とは!?』
大学入試共通テストまで、あと287日!
公立高校入試まで、340日!
問題を読み、そして解答をする際には
どこに注意を向け、解答の根拠を探し
思い込みはないか、勘違いはしていないか
チェック項目を潜り抜けて解答を行います。
問題の出題者の意図を設問から読み取り、
傍線部の意味を「ってことは〇〇」と
別の表現へと解釈し直すことは
非常に重要な読解テクニックの一つです。
そしてこのテクニックは、
理系科目の問題を解く際にも
大きな効果を持つことになります。
なぜなら、理系の問題の作り方は
「与えた情報を使って」
問題を解かせようとしているからです。
「この情報はこのような意味を持つデータ。
ってことは、この値が分かる!
よし、問題が解ける!」
このことから考えると、
文章問題が苦手な生徒に共通していることは
「ってことは?」
の思考が育っていないことが挙げられるでしょう。
見たデータ、与えられたデータだけを
機械的に「足したり引いたいりかけたり割ったり」して
意味のない計算をしようとしているのです。
すなわち、「ってことは?」を考えないことで
実際は「思考停止状態」に陥っているのです。
文字通りの意味を受けてとってしまう子も
その背後にある「ってことは?」を考えず
思考停止状態で会話をしていることになりますね。
数学では、質問にくるほとんどの生徒が
条件図示をしないまま問題を持ってきます。
条件図示をするということは、
「ってことは?」を考えて、分かることをまとめ
分かっていなかったことを明らかにすることです。
実は、数学も国語と同じく
数学という文法の中で書かれた言葉を
図と式を使って「読み解く」という学問なのでしょうね。
「ってことは?」という着眼点を
国語を通して養っていきたいものです。
毎日の国語指導の種まきの結果は
いつ芽が出て花が咲くのでしょうね?
猿かに合戦のカニのように、
首を長くして待ちたいと思います!
(ハサミでちょん切らないように気をつけねば(笑))