基礎学力テスト

令和2年度:第三回基礎学力テスト英語の問題分析(5)

 

さぁ、いよいよラストの問題分析です。

この長文で1問だけ落とした生徒が続出しています。

ヒントはあったのですが、

そこを見ていたかどうかがポイントとなりますね。

 

じゅくちょー
じゅくちょー
どーも、塾講師歴18年、38歳3児のパパで認定心理士、上位公立高校受験・国公立大学受験専門塾、じゅくちょー阿部です。

  • 移転後の募集は、定員に達したため締め切りとさせていただきます。
  • 来年度の春期講習会からのご入塾ご予約はこちらからの予定です。
  • 一緒に働き方を作っていきませんか?時間講師さんを1名募集いたします!

 

大問7:Sustainable Development(持続可能な開発)に関するスピーチ原稿(492語)

 

最後は本格的な長さの長文です。

昨年度の問題も「食品ロスに関するスピーチ原稿」で487語。

テーマが社会的なものが連続したことで、

来年あたりは『SDGs』なども可能性はありそうですね!

問題レベルは、若干高めでした。

「くぅ〜っ」とうなるほどのキラーパスを出してくれていたことに

気づくことができる中3生がどれだけいたでしょうか?

 

(1)は、文章挿入問題(昨年同様)

“I saw a lot of garbage there.”

上記の文を指定されたア〜エのどこに挿入するのが相応しいかを問う問題です。

ポイントは “there” です。

「そこで」という場所を表す副詞があることで、

どこかしらの場所を表す内容がその前にあって然るべきです。

“garbage” がどこにあったかを示すような内容は、

4段落目の沖縄でのボランティア活動。

答えは、「イ」です。

 

(2)の(a)(b)は、Yes/No解答と英文解答での英問英答問題(昨年同様)。

(a) Did Kota enjoy swimming with his family in the sea on the first day of the eco-tour?

Yes/No疑問文なので、内容をキーワードで探せば問題なく見つかります。

ですが、チェックポイントが複数個あります。

「水泳を楽しんだのか」「家族と楽しんだのか」

「海で泳いだのか」「初日なのか」「エコツアーなのか」

一つでも合致しない内容があれば「×」となるわけですね。

答えは、“Yes, he did.” です。

 

(b) How long has Mr. Tanaka lived in Okinawa?

“How long” と期間を尋ねています。

「田中さんが沖縄に居住している期間」を探せば簡単です。

答えは、“He has lived there since he was born.” となり

期間ではなかったことが、少し難しかったですね。

 

(3)は、変則的な内容正誤選択問題(昨年同様)。

以下の文章に続く文章を、本文の内容に合うように選ぶ形式。

“I’m sad if (     ).”

ア: people can live there.
イ: people can’t live there.
ウ: the animals and plants can live there.
エ: the animals and plants can’t live there.

“I’m sad if ~” で始まっています。

よって、その後ろの内容は「ネガティブ」な内容となるはずですね。

であれば、「イ」「エ」となる予想はつきますね。

答えは、「エ」です。

 

(4)の(a)(b)は、内容要約適語抜き出し。

スピーチを聞いた生徒のコメントを完成させる問題です。

昨年と同様の問題形式でしたが、文章自体は長くなっていました。

You learned about the importance of ( a ) and plants through the eco-tour and wondered what you can do as a tourist.  That’s great.  I didn’t know about eco-tours.  I learned that going on an eco-tour is a great way of ( b ).  I want to go on an eco-tour in the future.  Please tell me more about eco-tours.

( a ) は比較的簡単なコピペ問題でした。

“the importance of ( a ) and plants22行目にそのまま書かれています。

答えは、「animals」です。

( b )は、非常に良問であり難問でした。

“way of ( b ) “way” がクセモノです。

全文に “way” は3箇所含まれていました。

3行目8行目34行目です。

ヒントとなっていたのが、3行目“the ways of living”

動名詞を使った “way” の使い方をパスしてくれています。

ですが、この3行目の段落は、必ずしも読む必要はない問題と絡んでいない段落なのです。

常に、文章を上から下まで読んでいるかどうかを問うような、

非常に『ちゃんと読め!』の意図が伝わってくるような問題でした。

答えは、「(the way of) traveling」です。

ほぼみんなが間違った難問です。

 

(5)は、内容正誤問題。

正しいものを2つ選ぶ問題です。

ア: Kota went to Okinawa for the first time last summer.
イ: Kota’s father thought that sightseeing damaged people’s lives.
ウ: Kota learned how to clean the beach from Mr. Tanaka.
エ: Kota saw a lot of animals and plants on the second day of the eco-tour.
オ: Kota thinks that tourists should bring their own bottles and garbage bags.
カ: Kota wants to travel around the world to take pictures of animals and plants.

は、11行目-12行目に書かれていた正しい内容です。

は、16行目-18行目にあり“people”ではなく“animals and plants”ですね。

は、21行目にあり“how to clean”が誤りです。

は、14行目にあり“on the second day”ではありませんね。

は、30行目-31行目にあり、正しい内容です。

は、15行目にあり“take pictures”ではなく“talk about problems”ですね。

ということで、答えは「ア」「オ」となります。

 

ラストの長文の一問だけが難問に!?

 

一つ目の長文にも厄介な問題がありました。

ですが、この長文にしても

『全文をよく読め!』

という、文章を読む上で省略して読むということを

許さない姿勢が求められているような気がするのです。

 

学生たちに求める学力が

「当たり前の水準」になってきたのでしょう。

読まないでどうやって問題を解くことができるでしょうか?

 

5回に渡りましたが、英語は全体的には簡単でしたね。

塾内平均は約88点となっています!

ちゃん♪ちゃん♫

 

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