かの発言は、10月24日のBSフジLIVEのプライムニュースでのやりとり。
ゲストには教育評論家の尾木ママこと尾木直樹氏。
私は生徒たちに常々、テレビでの「言葉狩り」に関する報道には、全文記事を当たれと伝えております。
これこそ、情報化社会に生きる子どもたちにとって、重要なメディアリテラシーだと思うからです。
あなたは、あの発言の全文を探す努力をしてみましたか?
どーも、塾講師歴17年、37歳3児のパパで認定心理士、じゅくちょー阿部です。
「身の丈」発言、やりとりを文字起こししてみた!
驚くべきことに、あの発言の全文のやりとりが見当たりませんでした。
(見つけられなかった方が正しいかもしれません)
広くSNSまで探り、Twitterにて番組の発言前後の一部が上がっていたので文字起こしをしてみました。
大臣:
スピーキングのテストができるようになるべきだと。
本当は大学入試センターで今までのように一括に会場でやった方がいい。
そりゃ喋るわけですから、壁なんか作らなきゃいけないんでとてもじゃないけど、あれだけの人数を一箇所でスピーキングテストをやるのは無理だってことで。
で、色々と知恵を出した結果、じぁ民間の既存のものを使って入試の参考に使っていこうと点数を換算して使っていこうということになりました。
司会者:
英検とかTOEFLとか民間の資格試験を使うということはお金や場所、地理的に恵まれている人が受ける回数が増えるのか?
所得による不公平・公平性はどうなのか?
大臣:そういう議論も正直あります。
それ言ったら、あいつ予備校通っててずるいよな、っていうのと同じだと思うんですよね。
裕福な家庭の子が回数受けられてウォーミングアップできるみたいなことは、もしかしたらあるかもしれないけれど、そこは自分の身の丈に合わせて頑張ってもらえれば。
できるだけ近くに会場を作れるように業者や団体の皆さんにお願いしています。
だけど人生のうち自分の志で一回や二回は故郷から出て試験を受ける。
そういう緊張感も大事かなと思うので。
その辺できるだけ負担がないように色々と知恵を出していきたいと思っています。
う〜ん、どの辺が問題なのでしょうか!?
身の丈に合う:衣服などが背丈、体の大きさにぴったり合っているさまなどを意味する語。
転じて「分相応」という意味で用いられることも多い。
分相応:その人の能力や地位にふさわしい・こと(さま)。
「そのときの経済状況に合わせて」と言えば波風は立たなかったのでしょうか?
正直なところ、発言はどうでもいいのです。
新入試の制度に課題がありつつも、強引に施工しようとしたことの方が問題です。
問題点に関して分かりやすくまとめられた動画をご覧ください。
ですがそもそも、新制度になったからと言って、日本の学生たちは海外で通用する英語力を持つことができるのでしょうか?
答えは、否!
もっというならば、日本語すらまともに使いこなせないにも関わらず、英語で話そうというのですから、ちゃんちゃらおかしいことに気づいてほしいものです。
政治がどこを向いているかに、要注目!
結果的には、この発言が取り上げられたからこそ、英語入試改革はより良いものへと変わっていくのでしょう。
その点には、メディアや野党の皆さんには感謝したいです。
ですが、他教科の課題はどうなのでしょうか?
国語や数学の記述の採点は?
他の教科の制度的な問題点は?
ここであなたが見張っておくべきは、この後の政治の動き方です。
この問題提起は、本来犠牲者となっている学生たち由来のものです。
ここで大臣を辞めさせたり、責任追及をするのはお門違いではないでしょうか?
政治家たちが仮に動くのならば、より良い制度設計のために広く見識を集め、意見を国民に問い、未来の子どもたちのために奔走するべきですよね?
野党の皆さんは、早速党を超えて一致団結し「安部政治を倒そう!」と拳をあげていました(爆笑)
誰のために政治をしているのでしょうか?
メディアの流す政治家たちの姿を見て、頭のいい子どもたちは政治への関心も期待もなくなっていることに気づかないでいるこの浅はかさ。
まぁ、これらの茶番全てがリテラシー教育のいいお教材となっていますがね(笑)
ちゃん♪ちゃん♫