はっきり言って、基礎学の英語は「こんなもんじゃない」!
簡単過ぎましたね、今回の基礎学英語は。
リスニングに新傾向はありましたが、逆に簡単になっていました。
どーも、塾講師歴17年、36歳3児のパパで認定心理士、じゅくちょー阿部です。
勝って兜の緒を締めよ!
英語が得意科目の生徒さんは、90点以上が続出かもしれませんね。
学校で100点が10人ほどはいてもおかしくないかもしれません。
ですが、これが基礎学英語のレベルだと思っては大間違いです。
かつては、平均点が40点を下回ったことがあるほどの難易度になったこともありますから。
さてさて、ざっくりと問題解説に移りましょう!
リスニングは従来は大問2までの出題です。
しかし、今回は大問3までリスニングが含まれていました。
質問はいたってシンプル。
“What do you want to do in America with your family?
この放送を聞いて、自由英作文で答える問題です。
楽勝ですね?
この問題を追加したことで、大問2の長めのリスニングが非常に短くなっており、いつもよりリスニングの点数が取りやすくなってしまったのは皮肉なものです。
大問4は、お遊びのような文法問題!
日本語で解説をすれば、爆笑になるような問題です。
例えば、(2)-(d)の問題です。
A:ごめんなぁ。今日のコンサート、行けんようになったん。
B:えぇ、ガチで?
A:母はんの晩飯作らなあかんくてさぁ。おかん、調子悪うてなぁ。
B:( )
ア 早うお母はん、ようなるとええなぁ。
イ 元気やで、ありがとうなぁ!
ウ 料理好き?
エ 俺はコンサート楽しんできたで。
ね?笑えるでしょ?
こんな問題のオンパレードでした(笑)
大問5は、国際交流系の中文。
長文ならぬ、中文です。
A4の半分くらいの長さしかありません。
(3)が少しひっかけ問題でしたが、それほどでもありませんでした。
本文中では、「セパタクローは、片方のチームが3人で行われる」と言う内容が書いてあり、選択文では「セパタクローは、6人で競技される」と書いてある問題です。
これを選べるかどうかで正解が決まるのですが、出題者はもうちょっとミスのための仕掛けをしています。
選択肢としては、上記の文は3つ目の(ウ)でした。
(ウ)まで読んで、(ウ)の内容が「本文では3人て書いてあった」と記憶を頼りに(ウ)が違うと思い込んでしまうと、(エ)の選択肢の中身を読まずに消去法で(エ)を選んでしまうようになっているのです。
普段から、『丸が入ればOK』という勉強の仕方をしてるものほど、このようなミスをします。
正解以外の選択肢が、『なぜ正解に該当しないのか?』を考える、思考力・判断力を鍛える学習法をしていれば、何の問題もありません。
あなたは、ミスをしませんでしたか?
大問6は、留学生スピーチ原稿(中文)+条件英作文。
ここ最近の条件英作文の流行りなのですが、本文内容の流れの中から出題されることが多くなりました。
加えて、観光案内や道案内などの大枠としての資料を提示し、そのデータを読み取って相応しい会話を成立させる英作文になりました。
表現力を求める問題傾向で、全国の高校入試でも多くなってきています。
採点者は結構大変なこの問題。
条件はあるものの、内容はフリーダムなのです。
大事なのは、ここだけ!
「あなたは日本語でも、この観光案内を初めてあった人に対して言えますか?」ってこと。
今まで指導してきた生徒の中には、一定層が日本語でも言えない生徒がいました。
英語どころか、日本語ですらデータを読み取るということができないのです。
これからの時代は、会話において英語が必要かどうかはわかりません。
なぜなら、ポケトークのような自動翻訳の技術が飛躍的に進むからです。
その時に大事になるのは、母国語で豊かな表現を持って会話ができるかどうかです。
今こそ、国語力が大切なのですよ!
大問7が、ガッツリ長文で「日本語英語」をテーマにした異文化内容。
これも対して難しくなく、特に解説が必要かどうかも悩むほど。
(4)と(5)に関しては、国語的な出題方法でした。
(4)は、
パーカー先生は、”bebi ka” をどのようなものだと誤解しましたか?
日本語で答えなさい。
「どう誤解しましたか?」ではなく、「どのようなもの」と誤解したかを問うています。
ですから、日本語で答える際には、『〜なもの』か『〜名詞』で終えなければなりません。
「赤ちゃんが車を運転することは危険である」などの解答ではピンとなるでしょうね。
(5)は、この長文を聞いた生徒が書いた感想文を要約する問題です。
主語が誰であるかを特定することは、国語でも英語でも最も重要なことです。
この主語が日本人であるか外国人であるかによって、内容は大きく変わってきます。
この点を抑えて要約をしていけば、何の難しいことはなかったでしょう。
こんなもんじゃない、基礎学の英語は!
今回簡単だったからと言って、次回も簡単とは限りません。
英語が得意だと錯覚してしまうほどの簡単さでした。
もともと英語が得意な生徒さんは、もっと難易度が高い他県の高校入試を解き、実力をつけておきましょう!
難易度が高くなったときこそ、余裕で点数を叩き出してライバルとの差にしてしまえばいいのです。
国語も、このレベルでしたら良かったのですがね(笑)
ちゃん♪ちゃん♫
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