心理学的には、
自立心は、その人がしっかりしているから
自立した生活を送れるのではありません。
しっかりと依存し、甘えさせてもらったから
自立心が育つと考えます。
地に自分の足をつけて立つ。
この言葉を使うからには、
自分では立てていなかった前提条件があるわけです。
転びっぱなしだったのかもしれませんし、
誰かに支えられて立っていたのかもしれません。
そもそも、大地がある条件があって
立てるわけですし、海の上では立てません。
子どもは、ずり這いから始まり
ハイハイをし、あんよが上手状態を経て
しっかりとした足取りで歩き始めます。
そこには、いつも介助者である保護者がいて
転んだとしても起こしてくれます。
抱き抱えて痛みを共有してくれます。
自立は「甘えさしてくれること」が土台となって
育まれていくものなのです。
しっかりと「甘えさせてもらう」ことを通して
「ああ、転んでも大丈夫なんだ」という安心感が育ち、
その安心感から「よーし、転んでもやってみよう」という
挑戦心が育まれます。
しかし、
「甘えさせてもらえなかった」人はどうなるのでしょう?
「甘えさせる=できないことをサポートする」
「甘やかし=できることもやってしまう」
本来時間をかけて、子どもたちは
できることを増やしていきます。
それは失敗の連続です。
体が成長すると、できなかったことも
次第に自然とできるようになることもあります。
ですが、そこで「甘やかされて」
できるようになっていることも
保護者がやってしまっては上達がありません。
加えて、失敗をしないようにと
過保護・過干渉フィルターがかかって
「どーせ、やっても失敗するんだから。」
「グズなんだから、私がやったほうが早い。」
「失敗しない選択をするために、慎重になりなさい。」
と、失敗を「悪」のように刷り込まれて
育ってしまうとどうなるのでしょう?
自立心は、失敗できる安心感から育っていくものです。
失敗できない不安感からは、自立心は育ちにくいのです。
脱・教わる教える教育とは、
子どもたちを「甘やかさない」教育です。
教えないから、失敗します。
教わらないから、試行錯誤します。
このトライアル&エラーを繰り返しながら
自分の頭で考え、失敗の中から学び取り
最適解を比較検討し導き出す子どもたちに
なっていってもらうための教育方針です。
そのためには、お膳立てと忍耐が
めちゃくちゃ必要なのは内緒ですが(笑)
ちゃん♪ちゃん♫
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