じゅくちょー
パパの１番の仕事ってなんだろうねぇ？
たろー
ぼくの散歩じゃな〜い？
じゅくちょー
うっ、痛いとこ突くねぇ。休日以外もちゃんと散歩しまーす！
たろー
でもまぁ、お金を家族に入れてるんだから一番大事なことはできてるんじゃない？
じゅくちょー
じぁ、一番大事な仕事がお金を家族に入れるのだとしたら、何のためにその仕事をしてるわけなんだろう？
たろー
何のためって。。。それが父親の仕事だとしか言いようがないじゃん！
じゅくちょー
それじゃあ話にならないからさぁ、理由が欲しいんだよねぇ。だって理由がなくてそれをし続けてるのだったら、お金を入れるマシーンってことになっちゃうよね、パパという存在は！
たろー
ぐふふ。そう思ってるご家庭もあるだろーて（笑）
じゅくちょー
うーん、じゃあ『家族の幸せのため』に家庭にお金を入れるってのがパパの仕事ならどうだろう？いい感じじゃない？
たろー
青くさ〜（笑）ってか、家族って誰と誰よ？もちろん、ぼくも入っているよね〜？
じゅくちょー
家族って、もちろん全員だろうに。お前ももちろん家族じゃん！
たろー
じゃあさ、『一番大切にすべき家族』は誰よ？まぁ、ぼくは順位で言うと低そうだけどねぇ（笑）
じゅくちょー
まぁ、一番ではないわなー（笑）うーん、一番かぁ。。。難しいなぁ。3人の子どもの中で誰って言うのも違う気がするしなぁ。
たろー
じゃあ、ぼくにしとく？
じゅくちょー
いや、ないね（笑）うん、やっぱり嫁さんかな！
たろー
ぐふふ、言うと思った。じゃあさ、その理由を聞かせなさ〜い。
じゅくちょー
ダンナとして、ママが一番大切に思っていて欲しいのは、『子どもたち』なんだよね。
たろー
何その消極的な希望は？それって当たり前のことじゃないの？
じゅくちょー
お前、ママっていう仕事の大変さと有り難さを分かってないな！うちの嫁さんは、有り難いことに専業主婦としての道を選んでくれたけど、だとしても『24時間365日ママ業』に専念するってことだぞ？お前は、自分のご飯よりも先に他の人を優先的に食べさせるってことできるのか？残り物が出ることを想定して、食べたいものを抑えることができるのか？
たろー
うっ、考えたくもない。。。
じゅくちょー
子どもが病気になれば付きっ切りで看病し、抱っこしっぱなしであやすこともある。何時間も座れないことだってざら。睡眠も許されない時だってある。ちょこちょこ仮眠だけして、またずっと家のことをするんだぞ。
たろー
ぼくなんか、一日の半分はソファーで寝転んでるね。。。毛だっていっぱい落としてるし、それを掃除してくれてるのはママだね。。。
じゅくちょー
子どもの勉強だってそうだし、学校や保育園の行事にも参加するよね？とにかく、子どもにまつわる準備全般をママがしてくれてるんだ。それに加えて、仕事場では仕事がテキパキできても、家ではたれパンダのような大きな子どもがまた負担をかけてるんだぞ！？
たろー
それは、あなたが偉そうに言うことないんじゃない？
じゅくちょー
とにかく、とんでもないことを、ママは『お給料なし』でやってくれてるって分かった？尋常じゃないよ。ってか、異常だよ。私には無理だね、断言できる（笑）
たろー
断言はするなよ（笑）でも、ママには健康でいて欲しいね。
じゅくちょー
そう！『身体』はもちろんだけど、『心』も健康でいて欲しいでしょ？『心』も元気じゃなきゃ、ママ業なんて絶対無理だもん。だからこそ、家族で一番大切にすべき人は、『ママ』なんだよ！そうだ、うん。そうだよ、間違いないよ！
たろー
ってことは、『パパ』の一番大切で一番優先すべきお仕事は、『ママを笑顔にすること』！これで、異論はありませんね〜？
じゅくちょー
意義な〜〜〜し！！！
たろー
って、〆るのぼくなのか〜い！？（笑）
長年、心理学の学位がある者として、多くの保護者面談の場を経験してきました。あくまで個人的な意見ではありますが、『ご両親からの愛情不足』と『ご両親からの過干渉』が、子どもたちの成績の伸び方に大きな影響があることは、指導の現場からひしひしと感じます。
しかしながら、上記の課題は『夫婦仲が良い』ご家庭には経験上１００％存在しません。不思議なものです。パパがママの幸せを１番の優先にし、ママは子どもたちの幸せを優先にする。この好循環が作り出すことが、最も学力にも影響を及ぼす『精神的な土台』を形作るのでしょうね。
もちろん、家族のカタチは現在様々ですから、一概には言えません。ですが、子どもは親を選べません。しかし、両親はパートナーを選び、出産を選び取ったわけです。自分たちの『生き方を選んで』今があると考えると、親の『自分の人生を決定する力』が、子どもたちの将来に深く関係があることは間違いないと思うのです。
世のパパたちが、世のママたちを一番大切にする生き方を選びとるなら、日本は間違いなくいい方向に進みます。まず、ママが輝き出します。すると、子どもたちが輝き出します。子どもたちが輝くと、未来が輝きます。
まずはその一歩を、パパたち、一緒に踏み出しませんか？
